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ご寄附による小島研究室支援のお願い |
小島研究室ではこれまでの11年にわたる活動の中で、スフェロイド作製技術による再生医療研究や創薬支援研究、また液体肝臓開発による希少疾患の治療法開発など、産業や医療への貢献を強く意識した研究に取り組んでまいりました。また、ほぼ全ての大学院生に、TERMIS(Tissue Engineering and Regenerative Medicine International Society:組織工学・再生医療国際会議)やISBF(International Society for Biofabrication:バイオファブリケーション国際会議)といった知名度の高い国際会議での発表を経験してもらってきました。当然、これらの学生は国内の学会や研究会でも複数回の発表を経験しています。国内外の学会発表は、学生にとって人生観を一変するような経験となります。これらの研究活動、教育活動は、いわゆる科研費や国のプロジェクト研究費、財団助成金、企業との共同研究、クラウドファンディング、大学からの研究費などによって賄われてきました。 一方で、増税や物価の上昇、最近では円安によって、実質的な研究費は減少の一途を辿っています。科研費(基盤A〜C)は新規採択率は30%を切っています。科研費は日本の研究者にとって一番身近な研究費ですが、応募者の3人に2人は得ることができません。民間財団の採択率は、肌感覚としては10%程度です。また、企業の共同研究もコンプライアンスや利益相反などを理由に、実施することが年々難しくなっています。巡り合わせが悪ければ外部資金が1件もない年度もでてきます。そして、最後にこれはとても奇妙なことなのですが、そもそも大学から支給される研究費は、学生を教育するには全く足りません。 このような状況の中で、我々もただ成り行きに身を任せているだけではなりません。研究や教育の情熱の炎を消してしまうわけにはいきません。今回ご提案させていただきたいのは、「奨学寄附金」を通じた市民・企業と研究室との関係性の構築です。奨学寄附金は既存のシステムであり、大学の研究室や研究者を指定した形でのご寄附を受け付けてまいりました。このシステムをベースとして、単に寄附金を納めていただくたけでなく、例えば寄附者と研究室との間で、継続的なコミニュケーションをとることができないかと考えています。例えば、研究室メンバーによる研究進捗発表会や研究室見学会などの開催です。場合によっては小島研究室の一員のような形で、研究や教育活動に関わっていただくようなことができるかもしれません。寄附者である個人や法人の方からのご提案もお伺いできればと考えています。もちろん、このようなご提案は従来通りの奨学寄附金制度の利用を妨げるものではございません。 なお、弊学への個人や法人からの奨学寄附金は、税制上の優遇措置を受けることができます。詳細は弊学ウェブサイトや文部科学省ウェブサイトをご覧になっていただければ幸いです。 皆様の温かいご支援を賜ることができれば幸いです。ぜひ研究活動の面白さや学生の溌剌とした息吹を感じていただければと存じます。匿名での寄附をご希望の場合を除いて、まずは小島までお問い合わせいただければ幸いです。<小島伸彦:nobuhiko at yokohama-cu.ac.jp> |
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